HCII2023に参加しました

30/07/2023

河口研M2の山口(kohei)です。

HCII2023は7月23にから28日までの6日間、デンマークのコペンハーゲンで行われました。 現地の雰囲気も交えつつ会議の様子をお伝えします。

HCII2023 ウェブサイト: https://2023.hci.international/


HCII2023は6日間の間に18のチュートリアル、3のワークショップ、そして352ものセッションがパラレルに行われ、2807人が参加しました。

久々の現地開催(オンライン参加も可能)だったそうで、開会式では優秀論文賞などの授与も併せて盛大に行われていました。

開会式

分野に分かれたセッションが並行して行われるため全体のごく一部の発表しか聞けませんでしたが、地域コミュニティ活性化のための新たなワークシートの提案や表示の遅延による認知の違い、スマートウォッチを使用した野外での手洗いの検出など様々な研究テーマに触れることができました。

発表の様子

河口研からは筆者の山口の他に、片山特任助教、ポスターでD2の林田、座長として米澤准教授が参加しました。 発表内容は以下の通りです(五十音順、敬称略)。

  • 片山 晋 (Shin Katayama): Open-Domain Dialogue Management Framework across Multiple Device for Long-Term Interaction
  • 林田 望海 (Nozomi Hayashida): Mobility Link XR: Interspace Interaction System in Electric Wheelchair
  • 山口 公平 (Kohei Yamaguchi): Understanding Regional Characteristics Through EC Data Analysis

片山 晋 発表の様子(片山)

林田 望海 発表の様子(林田)

山口 公平 発表の様子(山口)

所感

デンマークでの暮らし

夏真っ盛りの7月下旬だったものの、昼は少し暑いくらいで夜はむしろ冷え込むほどでした。 緯度が高いため太陽がなかなか沈まず、9時になっても空が明るかったです。

学会中は奈良先端科学技術大学院大学の松田助教と去年学生だった方の2名を含めて6人でAirbnbのお宅を借りていました。 会場から近いところを借りたので、夜になると他の大学の先生方や学生が集まり楽しく交流できました。

集合写真

また、Airbnbで借りたお宅にはホストの方のペットの猫が居ました。 とても人懐っこく、学会や慣れない英語で疲れた心を癒してくれました。

ネコ

デンマークは独自の通貨であるデンマーククローネ(DKK)が使用されています。 レートは大体20円/DKK、物価自体も日本の2倍程度なのでハンバーガーが2000円することも…

とはいえスーパーの売り物の値段は日本と同じくらいだったので、外食は特別なのかもしれません。

観光

学会の空き時間にコペンハーゲンの観光をしました。

デンマークの首都コペンハーゲンはシェラン島の東部に位置しており、少し歩くと海の見える港湾都市でもあります。 海沿いの道路を歩くとときどき跳ね上げ橋があり、しばしば踏切のような感覚で船の往来を待ちました。

跳ね上げ橋

また、数百年続いている国家の首都だけあり、美術館やお城、教会がたくさんありました。

美術館

教会

最終日にお隣の国、スウェーデンのマルメー(Malmö)にも行きました。 マルメーはスウェーデン3番目の大都市であり、エーレスンド海峡を挟んでコペンハーゲンに隣接しています。 再開発が進んでいる近代的なウォーターフロントエリアと中世の雰囲気が残る旧市街が混在した都市で、スカンジナビア半島有数の工業港の側面も持っています。 昔はデンマーク領だったためか、マルメーとコペンハーゲンの景色は結構似ていました。

マルメー

検査などもなく、気軽に別の国に行けるのはEUならではですね。

最後に

HCIIは様々な分野にまたがっている学会なので、自分の研究分野外のセッションも多くありとても刺激的でした。 来年度のHCII2024はアメリカのワシントンD.C.で行われます。 建国記念日とも重なるようなので、ご参加されてみてはいかがでしょうか。

以上、山口からHCII2023参加報告でした。


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学生へのコンタクトは haru☆ucl.nuee.nagoya-u.ac.jp へどうぞ! (☆を@に変えてください)

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