IPIN2025に参加しました
2025/09/23
こんにちは、河口研D2の加納一馬(kazuma)です。 この記事はIPIN2025への参加レポートになります。
IPIN2025について
International Conference on Indoor Positioning and Indoor Navigation (IPIN)は名前の通り屋内測位に関する国際会議です。 大学や研究機関に加えて企業の方も参加されます。
この会議は毎年開催されており、15回目にあたるIPIN2025は9月13日から18日にかけてフィンランドのタンペレで開催されました。 そのうち13日と14日は測位コンペの実施日となっており、僕は15日からの4日間で参加しました。
メイン会場のTampere Hall
スケジュール
15日にはTutorial、開会式、Keynoteに加えて、ポスターセッションがありました。 夜には近くのVapriikkiという施設でReceptionがあり、お話しながらお酒を楽しんだ後に、併設されているラジオ博物館を観てまわることができました。 (展示内容はいわゆるラジオ放送の歴史についてが主でしたが、Wi-Fiや5Gのような無線通信技術は屋内測位でもよく使われるので、無縁ではありません笑)
レセプション会場のVapriikki
16日と17日はKeynoteに加えてOralセッションがありました。 今年度のOral発表は59件で、そのうちWi-Fiを使った研究が最も多く、次点でBLE、UWB、PDR(IMU)などが使われていた印象です。 他にも、音響、5G、ミリ波レーダ、LiDAR、カメラ、地磁気、赤外線などいろいろなアプローチの研究があり、近いトピックごとにセッションにまとめられパラレルで進行されました。 また、データやソースコードのOA化が重視されていると感じました。
IPINの特徴の1つとして、コミュニティを大切にしていることがあると思います。 各セッションの合間には、1時間半のLunch time(x1)と30分間のCoffee break(x2)があり、他の参加者とディスカッションすることができます。 (そのたびに食事が用意されるので、食費はほとんどかかりませんでした笑)
16日の夜にはGala dinnerがあり、美味しいコース料理をいただきました。
Gala dinnerの様子
17日の夜にはFarewell partyがあり、近くのレストランでビール(飲み比べ)とお食事(ビュッフェ)をいただきました。
Farewell partyでの食事
加納による発表
「CorVS: Person Identification via Video Trajectory–Sensor Correspondence in a Real-World Warehouse」というタイトルでOralで発表しました。 物流倉庫のデジタル化の一環として、カメラによる移動軌跡の特徴とウェアラブルセンサの測定データを照らし合わせて、映像内の作業員にID情報を付与する手法についての内容です。
発表の様子
予稿集は後日IEEE eXploreで公開される予定です。(またはaccepted versionを河口研の研究成果データベースからダウンロードできます。)
研究内容について聞きたいことがあれば、kazuma@ucl.nuee.nagoya-u.ac.jp
までご連絡ください。
手法の概要
その他
フライト前後の空き時間を利用して観光もしてきました。
ヘルシンキの市街地
湖が水風呂になっているパブリックサウナ
今回の投稿内容についてもっと詳しく聞きたい!河口研に興味があります!という方はぜひ見学へいらっしゃって下さい!
学生へのコンタクトは kisho☆ucl.nuee.nagoya-u.ac.jp へどうぞ! (☆を@に変えてください)
河口研はあなたが来るのを楽しみに待っています!