NLP2025に参加しました

2025/03/12

こんにちは,河口研究室M2のharuです!

本記事は,2025/3/10 - 3/14に長崎県の出島メッセで開催された言語処理学会2025年次大会に参加したレポートになります.

河口研究室からは,haruの他にtakashun(M2)も参加しました.

言語処理学会とは

言語処理学会では,主に自然言語処理(Natural Language Processing)分野の研究発表が行われます.自然言語処理とは,人間の言語(自然言語)を機械で処理して意味を抽出する技術のことで,翻訳ソフト等で用いられます.また,この技術は,ChatGPTを始めとする大規模言語モデル(LLM)等にも活用されていて,馴染み深いものとなりつつあります. 河口研究室は,自然言語処理を中心には行なっていませんが,LLM等の技術を取り入れ始めており,その一環で今回は参加しました.

スケジュール

本大会では,初日チュートリアルがあり,その他にも多くの招待講演がありました.また,口頭発表は複数のセッションに分かれており,多くの発表がありました.最終日には,クロージングがあり,表彰等が行われました.各企業が選ぶ企業賞の副賞はユニークな景品も多く非常に盛り上がっていました! 大ホールでは,ポスター発表や企業ブースもありました.参加した印象としてはLLMを用いた研究発表が特に多かったと感じました.その中でも,チューニングの技術に関するものを多く聞けて,良い機会となりました.

hall

poster

ワークショップ

本大会の最終日には3つのワークショップが開催されました.我々は,その中の一つである「大規模言語モデルのファインチューニング技術と評価」というワークショップに参加しました.https://llm-jp.github.io/tuning-competition/ このワークショップは,大規模言語モデルのチューニング技術を競うコンペティション形式で,「安全性タスク」と「数学タスク」の二つのタスクが与えられました.「安全性タスク」では,LLMの出力が倫理観に反していないかなどを評価し,「数学タスク」では,数学の問題をどれだけ正確に解答できるかを評価しました. 我々は,「数学タスク」に取り組みました!モデルはllm-jpという日本語版のLLMを用いました.LLM単体では,計算力が不足していると判断し,コードを出力させ,それを実行することにより問題を解く設計としました.結果は4位で惜しくも入賞とはなりませんでした… コンペのプレゼン資料等はワークショップのwebページでご確認いただけます!

presentation

おまけ

昼休憩と夜ご飯に,長崎名物のちゃんぽんとトルコライスを食べました!美味しすぎて2回ずつも食べてしまいました笑 food2

最後に

来年は,NLP2026が宇都宮で開催されるそうです!多くのことを学び,とても良い経験ができたので来年も参加したいと思っています!


今回の投稿内容についてもっと詳しく聞きたい!河口研に興味があります!という方はぜひ見学へいらっしゃって下さい!

学生へのコンタクトは kisho☆ucl.nuee.nagoya-u.ac.jp へどうぞ! (☆を@に変えてください)

河口研はあなたが来るのを楽しみに待っています!