大磯地方創生フォーラム2024を開催しました

2024/06/22

こんにちは。

河口研究室M2の市川(naot)です。

本記事は、2024年6月22日に神奈川県・ノジマ大磯スクウェアにて開催した大磯でうごくDay~大磯地方創生フォーラム2024~のレポートになります。 本イベントは、JST-RISTEX社会的孤立枠の米澤プロジェクト「サービス・モビリティと多形態コミュニティの繋がりによる社会的孤立・孤独予防モデル(通称:AmPlateaプロジェクト)」の公開シンポジウムとして、大磯地方創生事業推進コンソーシアムと共催して開催しました。

JST-RISTEX とは

RISTEXは、科学技術振興機構(JST)が運営する「社会技術研究開発センター」(Research Institute of Science and Technology for Society)という団体です。 少子高齢化、環境・エネルギー、安全安心、医療・福祉などの社会問題の解決を目指す研究開発を推進しています。 また自然科学と人文・社会科学の知見の活用を目指し、社会の多様なステークホルダーが協働できるネットワーク構築を支援しています。

AmPlateaプロジェクト とは

AmPlateaプロジェクトとは、RISTEXの中でも社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築というテーマで活動を行うプロジェクトの一つです。 現代社会では、地方交通網の衰退と、情報過多社会ゆえのフィルターバブル(好みの情報が自動選別され、似た意見や関心に狭まる現象)・選択的接触の影響により、人々の行動範囲や考え方が狭まる傾向があります。これらの要因によって少数のコミュニティのみに依存した状態が続くと誰しもが社会的孤立・孤独に陥る可能性があります。本プロジェクトでは、情報技術やモビリティ技術を活用し、偶然の出会いや新しい体験を促進し、孤立のない社会づくりに取り組んでいます。

プロジェクト紹介の様子 introduction

第一部 楽しく動こう・自分の体を知ろう!

午前中は健康と自己理解をテーマに、以下のプログラムを実施しました:

  1. ラジオ体操

NHKテレビ体操の岡本美佳先生指導のもと、地域の方々と一緒に爽やかな朝のエクササイズを楽しみました。

  1. 健康測定体験ブース

骨密度、身体年齢、身体組成の測定を通じて、参加者が自身の健康状態を知る機会を提供しました。

  1. 骨の健康ワークショップ

SFC 健康情報コンソーシアムTeamBONEの本田先生によるダンスを交えた楽しい学びの時間となりました。

多くの方々と一緒に体を動かし、心身のリフレッシュができました。また自身が開発に関わった身体組成測定及びコミュニティ推薦システムも多くの方に興味を持っていただけて良かったです!

ラジオ体操の様子 dance

身体組成測定の様子 measuring

本田先生のワークショップの様子 teamBONE

第二部 フォーラム:ゆるやかにつながる社会に向けて

午後のセッションでは、「ゆるやかにつながる社会の実現」をテーマに、講演会と意見交換のネットワーキング・セッションを開催しました。

講演会

多様な分野の専門家による講演が行われました:

  1. 米澤先生:プロジェクトについて
  2. 池本さん(IIC/ゼンリンデータコム):移動データ分析
  3. 古井さん(東光院):地域食堂など地域支援活動
  4. 中澤先生(慶応義塾大学):社会文化における変化
  5. 細田先生(東京大学・星槎大学):健康分野の課題
  6. 萩原さん(素心会):福祉分野の課題
  7. 田中さん(NPO法人 地域魅力):キッチンカーなどを活用した地域支援活動

各講演者が異なる視点から地域社会の変化と課題について考察を提示し、参加者の理解を深める貴重な機会となりました。

座談会の様子 lec1 lec2

ネットワーキング・セッション

講演会に続いて、参加者を5〜6人のグループに分け、自由討論の場を設けました。話題は日常生活から今後の活動計画まで多岐にわたり、特に大磯町の魅力や改善点について、地域住民の率直な意見を聞くことができました。 このフォーラムを通じて、地域社会の課題や可能性について多角的に考察し、参加者間の交流を深めることができました。今後の地域づくりに向けた有意義な時間となりました。

ネットワーキングセッションの様子 session session2

懇親会

夜には和やかな雰囲気の中、オードブルを囲んで懇親会を開催しました。名古屋からの参加者は帰宅の都合で早めに退席する形となりましたが、非常に有意義な時間を過ごすことができました。

この経験を踏まえ、今後も他のチームや地域の方々との協力を深め、大磯町の活性化に取り組んでいきたいと考えています。私たちの目標は、この取り組みを通じて新しい形の地域コミュニティを創造することです。皆様のご支援とご協力をお願いいたします。

最後に

河口研究室は、健康・社会・心理の分野でも情報技術を使って実社会に貢献するプロジェクトを行なっています!

私たちの研究や活動に興味をお持ちの方は、ぜひ研究室見学にお越しください。

詳しい情報や見学のお問い合わせは、以下のメールアドレスまでご連絡ください:

haru☆ucl.nuee.nagoya-u.ac.jp (☆を@に変えてください)

河口研はあなたが来るのを楽しみに待っています!